無資格・未経験で医療事務に転職した体験談①

未経験

 

これから綴る体験記は、僕が新卒入社して6年目に病院の”医療事務”へ転職活動を開始し、内定得るまでの記録です。

 

病院という未経験、かつ何も資格がない状況で、身近に相談できる人もいない中、不安でも必死で転職活動を行いました。あくまで僕個人の体験談ですが、何かの参考になればと思います。

 

 

⭐️本ブログのデザインは上記【THE THOR】を使用しています。

 

 

”医療事務”を知ったきっかけ

 

新卒6年目、当時はIT会社のプロジェクト責任者まで昇格し、仲の良い同期や後輩、上司との関係も非常によく、働きやすい環境の会社で勤めていました。唯一会社に不満があったのは、異動が多いこと、そして退職金制度がなく賞与も極端に低いことから、ずっとここで働き続けることに漠然とした不安を抱えていたことにあります。

 

何の気無しに転職サイトを眺めていた時、目についたのが”医療事務”でした。初めて見る募集要項で驚いたことは、無資格・未経験でも応募が可能であったということです。

 

当初はIT系で探していましたが、病院で勤務するのに経験も資格も不要だということに単純に驚き、気づくと医療事務の求人ばかり検索していました。そんな医療事務、調べてみると「ボーナス良し」「退職金あり」「安定」「知識と経験は他でも通用する」という魅力的なワードに、すっかり気持ちは医療事務への転職に傾いていました。

 

医療事務員となるべく転職活動開始!

 

さて、意外と多いことにも驚いた医療事務の求人。狙いはもちろん正社員!いよいよ初めての転職活動を開始しました。

 

まずはA病院に応募!応募書類は履歴書と、今回初めて作成した”職務経歴書”。職務経歴書とは、読んで字のごとく、今までの職務経歴をまとめたもの。新卒時の就職活動では、職務経歴はないため作成しませんでしたが、転職となるとこの職務経歴がもっとも重要になります。

 

なぜなら、採用人事は履歴書でも写真の人柄でもなく、まずどんな業務経験があるのか、どんなスキルがあるのかという職務経歴を注視するからです。

 

職務経歴書がそんな重要なものだと知らなかった当時、とりあえず独自に作成した履歴書と職務経歴書でA病院に応募しましたが・・・A病院は見事に書類選考で不採用。

 

え?無資格・未経験OKなんでしょ?なんで書類で落とすの?当時は書類選考くらいすんなり通過すると思い込んでいたので考えの甘さに打ちひしがれました。

 

職務経歴書の重要さを理解しないまま、別でB病院に応募するも、同じように書類選考で撃沈・・・。当然A病院と同じ「無資格・未経験OK」にも関わらず同じ結果でした。年齢も当時27歳、年齢的にはベストな時期であると思っていたため、これは何か別の要因があると思い始めます。

 

ここでようやく応募書類が不十分だったのではないかということに気が付きます。

そこでまず始めたことは、履歴書・職務経歴書を作成するための参考書探しでした。

※ちなみに転職活動に使用した転職サイトは、リクナビNEXTからスタートしました。リクナビNEXTは圧倒的に医療事務の求人が多かったです。登録しておくだけでも、検索履歴に応じて新作求人などのお知らせもしてくれるのでとても便利です。



 

履歴書・職務経歴書の参考書を購入

 

書類選考が通らないのは単純に自分の経歴ではなく、書類の作成方法に問題があると感じ、思い切って参考書を購入しました。

 

ここでは割愛しますが、参考書では状況に応じて様々なパターンの履歴書・職務経歴書が明記されており非常に参考になります。書類選考が中々通らない方はぜひ参考書を購入して挑んでみてください。書き方の常識など、参考書で初めて学んだ箇所がたくさんあり、身銭を切った甲斐があったと今では強く思っています。

 

ちなみに参考書購入後の書類選考では不採用なく、面接まで進めています。

 

書類選考続々クリア!しかし・・・

 

参考書を購入後、立て続けにC病院D病院E病院の書類選考突破!!

 

まずはC病院。300床程の民間病院でハローワークの求人から応募し、一次面接まで進みました。この病院では筆記試験がなく、書類選考⇨一次面接⇨最終面接で終了のため、一次が通れば次で終わる!!そう思いました。

面接会場に入室すると目の前には3名ほどの面接官。中央に年配女性、両端には年配男性でした。新卒時依頼の面接緊張感MAXになるも、終始和やかな感じで面接は終了。後日選考結果を連絡いただけるとのことで、その日は退室いたしました。

手応え的なものは、病院初面接でしたのであまり感じはしませんでしたが、面接後は達成感で満たされていました。

しかしこのC病院選考において超問題病院でした。面接から1週間、2週間するも音沙汰なし。3週間を経過しても何も連絡がありませんでした。4週間経過後、もう不合格でもいいやと思いつつ紹介先のハローワークに問い合わせしました。C病院は通常、合否をハローワークに報告する必要がありますが、ハローワークにすら連絡していないことが判明。ハローワークからC病院へ問い合わせていただけることとなりましたが、結論から言うとその後も一切合否連絡はありませんでした。

 

 

次にD病院。ここはリハビリテーション病院でしたが、書類選考も問題なく通過したためいざ面接へ。D病院は筆記試験がなく、一次面接⇨最終面接と、2回の面接で終了でした。一次面接は人事の方と一対一の個人面接でしたが、終始和やかな面接だったと思います。

しかし、唯一面接官が顔を曇らせたのが、通勤時間に関する質問に答えた時でした。

 

面接官「通勤は1時間半と履歴書に記載がありますが、通う形でしょうか」

僕「はい、通う形にしたいと思います」

面接官「引っ越すことは考えておりますか? 急な出勤のお願いとか、ごく稀にあったりするんです」

僕「あー」

 

この反応に面接官の表情が若干強張ったのを覚えています。急な出勤ってなんだ??という疑問が、もろに顔に出たんだと思います(笑)

さすがに、休みの日の朝に「今から出勤して」と言われても、今の住所からすぐに出勤することはほぼ不可能です。

ここはないかなーと思っていましたが、後日不採用の通知が届きました。これは完全にご縁がなかったんだと思います。

 

 

次にE病院。ここは大本命です。医療法人としても規模が大きく、法人内に2つ病院を持ち、それぞれが400床規模の割りと大きな病院でした。しかも新しい病院を建設予定という、これから大きく発展するであろう病院であり、その安定感にすっかり魅了されていました。給料も比較的良く、ボーナスも4ヶ月分くらいで悪くなかったです。

書類選考通過後、人事の方から電話をもらった時はもう有頂天で、気持ちはもうE病院の医療事務員でした(笑)

選考は書類選考 ⇨ 一次面接+筆記試験+適性検査 ⇨ 集団面接(最終面接)。書類選考通過後の選考が面接と筆記、適性検査と少しボリュームがありました。適性検査は簡単な性格検査みたいなものでしたが、筆記試験は漢字、算数、社会、英語など、中学〜高校レベルだったのを覚えています。そしてクレペリン検査でした。筆記と適性検査だけで結構時間を使いましたね。

そして一次面接。面接官と一対一の個人面接ですが、圧迫もなく終始和やかな面接。志望動機も、IT化が進んでいる医療に携わりたい!とか、ありきたりな話ばっかりだったのにとても盛り上がりました。

「い、いける!」(心の声)

その後、面接終盤で面接官からある提案がありました。

 

面接官「のけさんのチャレンジしたいという気持ちはとてもよくわかりました。しかし、医療事務の経験がない状況ですので、いきなりレセプトや患者対応だと、正直難しいと思うんです。未経験OKで求人出しておきながらこんなこと言うのもなんなんですが。ご提案なんですけれど、中材業務なんかいかがでしょうか?」

 

ちゅうざいぎょうむ??(心の声)

 

面接官「急に言われてもわかりませんよね。中材とは、主に手術や検査などで使用する器材の洗浄や滅菌を担当する職種になります。ちょうど中材も職員の空きがありまして…のけさんさえよければ、中材業務を通じて医療機関を知っていただいてから、経験を積んで他の部署に異動という形をとってはいかがかなと思った次第です。正社員として雇用いたします。」

 

つまりこれは、、、医療事務としてだと採用は難しいかもしれないけど、中材としてなら採用しますよという意味ですね。そうなんですね。マジか!採用!?うおおおお!!!!いや全然いいです。だっていずれ異動すればいいんですから。(心の声)

 

僕「ぜひ一度中材として御院で勤めさせていただければと思います。よろしくお願いいたします(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ」

 

面接官「そうしましたら、本日は以上で終了となります。結果はお電話でお伝え致しますのでご連絡をお待ちください。最終面接は集団面接となりますのでご認識のほど、よろしくお願いいたします」

 

結果は電話っていうことは一次選考は通過ということか!(不採用は基本書面で来ますからね)、ほぼ内定ですかこれ╭( ・ㅂ・)و̑ グッ

 

面接終了後、もう有頂天で帰りは一人で居酒屋に寄って勝手に祝杯をあげていました(笑)希望していた医療事務ではないけど、中材としてまず医療機関に転職が成功さえすれば、そこから異動の制度を使えばいい。これはチャンスだとこの時強く思っていました。

 

そしてE病院の最終面接、ここである大事件が起きるのです。

 

つづく。

 

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