早いもので、大学職員に転職してからもう少しで1年が経過しようとしています。さて、僕の大学では7月〜10月にかけて昇格や異動の辞令がバンバン発令されました。僕はと言うとまだ1年目でしたので今回は異動辞令なしでしたが、同じ部署の先輩は残念ながら新しい部署に異動されました。
仕事も慣れてきてようやく仲良くなれてきたところでしたので、とても寂しい気持ちになりますね。本記事では大学職員の人事異動について少し触れていこうと思います。
大学職員を目指す方の参考になれば幸いです。
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大学職員の人事異動はどれくらいの頻度で発生するのか?
結論、2〜3年に1回くらいの頻度で発生します。これは管理職も同様に辞令が下ります。
大学職員を目指している方って「学生支援課」とか「入試課」とか「教務課」とかの学生のサポートが出来る課に入りたくて転職される方が多いのではないでしょうか。
甘いです( ´Д`)y━・~~
希望の部署に配属されたらほぼラッキーです。配属されたとしても、学生や教員と仲良くなれたり、仕事が楽しくなってきたあたりで異動が発生します。
僕は一般企業と医療機関の勤務経験がありますが、大学ほど異動が多い職場は見たことがありません。
本当に頻繁に異動しています。冒頭で7月〜10月が辞令の時期なんてお話をしましたが、時期とか関係なく異動したりする職員もいます。
なぜ異動の辞令が頻繁に発生するのか
異動させる理由はいくつかありますが代表的なものは2つ。
1つは繁忙期、退職者の発生による欠員補充です。
これはどの企業でもありますよね。大学の場合、各部署そこまで多い人数を配置していません。欠員が出ると必然的に業務の遂行が困難になる部署が出てきます。大学職員は時期により繁忙期を迎える部署が多く存在するので、この時に発生する人員の補充として異動が発生することもあったりします。
大学職員は退職率の低く、それ故に時期によっては定年退職者が一気に退職することがあります。大学にも再雇用制度はありますが正職員と比較すると待遇は大きく落ちるため、定年後はそのまま定年退職される役職者が多い傾向があるようです。
もう1つは職務遂行能力向上(スキルアップ)です。
大学はその取り巻く環境の変化や市場主義、大学間競争の激化により、大学経営が複雑化しつつあります。特に18歳人口の減少の影響は大きく、教育機関には確実に厳しい現実が待ち受けています。
大学職員に求められるものは「業務遂行能力」と「課題解決力」にあります。これから待ち受ける課題をクリアするには、大学が行なう人事異動の存在を見逃すことはできません。大学全体の運営を知る人と、大学の局所的な部分しか知らない人とでは、前者が重宝されるのは当然ですよね。そう言った意味で、今後の大学を発展させるために、職員にはいろいろな部署を経験してもらう必要があるのです。
これにはさまざまな記事で賛否両論あるようで、異動が多く発生すれば専門性の高いスタッフを育成することが困難とする意見も数多くあるようです。
しかし、大学が抱える問題をクリアするには、人事異動で養うことが出来る「幅広い知識と経験」「専門性・ノウハウの確立」「新しい発想」が必要になります。これらが備わると、上記でお伝えした業務遂行能力と課題解決力に繋がるのです。
一見無茶な異動と思われるような辞令が下りることも多々あると思いますが、こういった背景を基に各大学の人事異動が決定しているのかもしれませんね。
最近は転職が当たり前に行われるようになってきましたよね?職場を変えるということは一昔前では考えられなかったことですが、今では他社で幅広い経験を積んだ人材は重宝されます。同様に、社内による人事異動は各企業でも徐々に増え、それに納得するものは異動し、納得できないものは退職するというケースが発生するのです。
辞令は拒否できる?
結論、辞令は拒否できないと思ってよいと思います。
辞令は職員に対して行なう業務命令です。命令になるため拒否権はありません。強く拒否した場合は懲戒処分になる可能性があるので非常に危険です。
大学職員は異動がつきものです。転職を検討されている方は「異動は必然的に発生する」と認識した上で転職活動したほうがよいと思います。
大学職員ほどではないものの、一般企業や医療機関にも同様に異動が発生します。こちらも辞令発令のもとに人事異動がなされますので拒否権はありません。
異動の希望は通るのか?
一般企業、医療機関、大学で勤務してきた経験上、異動の希望は基本通らないと思います。
異動の場合、送り出す部署と受け入れる部署の双方で合意がなければ成立しないからです。なので異動希望者の気持ちだけでは異動が実現することは難しいです。よく起きるのは
パターン1
異動希望者「○○課へ異動したいです」
○○課課長「今は人が足りているし必要ないです」
パターン2
異動希望者「▲▲課へ異動したいです」
上司「人手が足りてない今は異動させるのは無理。もう少し状況が改善されるまで待って」
上記2つのパターンが非常に多いのではないでしょうか。
たまに「異動できないなら辞めます」という強気な発言をされる職員がいたりしますが、そういった職員の一方的な声は上層部からすると、法人全体の指揮を下げかねない人材として悪く見られがちです。異動希望が実現しなかった場合、「いずれ辞める人」というレッテルまで貼られてしまいます。また、異動する場合は業務を引き継ぐ人材を確保しなければなりません。そのため、一方的な異動希望や身勝手な退職申告はただただ迷惑な人に成り下がります。異動希望を出す際は慎重にことを進めるべきであると思います。
異動できないなら辞めてもいいやと思う気持ちが強くなったとしても、組織の一員として働いている以上、社会人として冷静な判断と行動を忘れないことが重要です。異動の希望は時期を考慮して、慎重に、冷静に上司と相談するようにしましょう。
人事異動は上層部で慎重な検討会のもとに行われます。よって個人の希望だけで異動が実現できないのが現実です。ですが全く通らないというわけではありません。冒頭でお伝えした通り、送り出す部署と受け入れる部署の利害が一致さえすれば希望が通る可能性は十分にあります。
キャンパス間の転勤はある?
大きな大学になると、複数キャンパスを持っていますのでここも気になるところですよね。
基本、転居を伴う異動ではない限り容赦無く異動辞令は発令されます。転居を伴う場合は辞令の発令前に相談が入ることが多いようですが、大学毎で方針はまちまちだったりしますので一概には言えません。
まとめ
いかがでしょうか。大学職員はゼネラリスト集団ですね。スペシャリストとしての人材はほんの一部だったりします。管理職候補ほど様々な部署を経験していますので、上に上がりたい方は辞令に従って各部署での業務に従事し、経験値を積んでいくことが必要になってきます。
異動の多い大学職員ですが、それでも働きやすさや待遇、人間関係などは一般企業や医療機関に比べるととても良いです。
いろいろな部署で幅広い経験を積みたいという方には、大学職員が向いていると思います。
僕のブログでは、大学職員を目指す方を応援しています。キャリアコンサルタントとして色々とお話しできることもあるかもしれませんので、大学職員を目指すうえで悩みがある方はTwitterのDMでいつでもご相談ください。
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