医療事務で実際にあったパワハラと人間関係

 

退職

 

医療事務は女性の職場だからパワハラが横行しているとか、人間関係がギスギスしているしているとか、不穏な噂を耳にしますよね。

 

医療事務に未経験で転職した筆者も、実際にパワハラをされた経験がありましたので少しお話しさせていただければと思います。後述しますが、僕がパワハラを受けたのはただ一人です。それ以外の方からはパワハラや嫌がらせなどは一切なく、意外とクリーンな病院で働けたなと思っています。

 

 

⭐️本ブログのデザインは上記【THE THOR】を使用しています。

 

 

転職早々指導役の先輩(女)からの敵意

 

辛い辛い転職活動を経てようやく勝ち取った内定、華々しく医療事務デビューを果たしました。指導役は新卒からずっと医療事務で勤務されている経験豊富な先輩(女)で、入職当日から指導していただきました。経験豊富な方と一緒に仕事ができるということでいろいろ経験が積めると当時は思っていましたが、その甘い考えは見事に打ち砕かれました。

 

初日から感じていたのは、その先輩(女)からの敵意。話していて歓迎はされていないなと思いました。何が気に入らないのか最後までわからなかったのですが、毎日毎日終始イライラしており、指導していただいても何故こうなるのかという確認をしても

 

先輩(女)「そんなこともわからないの?」

 

とおっしゃる。転職早々に別の先輩達から心配され、

 

「こ、これが医療現場か…」

 

なんて呑気なことを考えながら仕事をしていました。転職して数日も経つと、もうすでに先輩(女)と話したくないという精神状態に陥り、聞くのが嫌だったので自分で必死に調べて勉強し、医療事務を学びました。

 

それでも、算定方法や使用しているシステムの使用方法などは勝手に判断するわけにはいかず、どうしても先輩(女)に話しかけなければなりません。メンタルは比較的強いと自負していた筆者でしたが、少しずつ仕事が嫌になっていくのを感じていました。

 

業務改善の提案をするも話を聞いていただけず

 

なんとか仕事をこなし少しずつなれ始めて来た頃、朝の勤務時間外に行っている業務を失くす、または負荷分散したいと感じるようになりました。

 

筆者が勤めていた病院では、朝早く出勤した人が自発的にやる業務がありました。大体5分から10くらいかかる業務なのですが、朝早く出勤した人に何故か負荷がかかるという訳のわからないものでした。その朝の業務自体は大したことないのですが、ただでさえ憂鬱な朝に何故早く出勤した人が金にならない仕事をしなければならないのかずっと疑問でしたので、そもそもその業務を行う必要がなくなるExcel1本作成し医事課内で提案をしてみました。朝の業務が1つ減ることになるため皆んなが賛成してくれたのですが…あの方だけは断固反対だったのです。そう、先輩(女)さんです。

 

先輩(女)「この忙しい状況の中でこんな複雑なもの押し付けられてもわかりません。」

「大丈夫です、仕組みは簡単なのでこれから説明します」

先輩(女)「だからわかりませんって!!」

 

静まり返る課内。まさか説明をする前にこんなに拒否されるとは思わず絶句。そこに他の先輩達が助け舟を出してくれました。

 

先輩(他)「そうしたら、朝早く来た人が損しないようみんなで負荷を分散しましょうか。それなら皆んな公平ですよね」

先輩(女)「私、朝は遠方から来てるんだけど?」

先輩(他)「それだと朝早く来た人が損をする現状と変わらないと思います。みんなで負荷分散するのがダメでしたら他の方法を考えないと。」

 

先輩(女)さんは明らかに不機嫌丸出しな状態でしたが、課内の全員が先輩(他)さんの発言を尊重。先輩(女)さんも渋々了承する形に。先輩(他)さんは僕よりも全然年下でしたが、とても男前な方でした。

 

実は多くの人が朝早く来て無給で仕事をしていることに不満を持っていて、意外にも多くの賛同を得ることができました。今回の話し合いがきっかけで、皆んなで平等に朝の業務を担当することになったのです。筆者が作成したExcelは採用されず無駄になってしまいましたが、負荷が分散されることは単純に嬉しかったですし、話題に出してくれたことを他の方からも感謝されたのでよかったと今でも思っています。

 

しかし、この出来事をきっかけに先輩(女)さんからの態度はさらに悪化していきます。

 

ついに指導役を放棄し始めた先輩(女)

 

 

前述の話し合いで朝の業務が分散され、早く出勤した人に負荷が偏ることがなくなりました。しかしこの出来事の後から先輩(女)の態度が一変し、必要な情報や指導が入らなくなることに。不明点があって確認しても、

 

先輩(女)「自分で確認してください」

 

の一言。そうですかそうですかと、不明点は自分で調べ実行するようになります。すると今度は

 

先輩(女)「なんで確認しないでやってるの!」

 

と嫌がらせのテンプレート発言。徐々に仕事でストレスを抱えるようになり、筆者もイライラし始めます。

 

この頃からは他の先輩達にこっそり教えていたくことが増えていきます。指導役を差し置いて、あまりこのようなことはしたくなかったのですが、何を言ってもいろいろ言われてしまうため先輩(他)さん達も理解してくれており、何も言わずに教えてくれました。

 

そして医療事務に転職して3年後、先輩(女)さんと訣別する事件が発生します。

 

パワハラ先輩(女)に言い返してしまった

 

医療事務の仕事も3年目あたりから随分と慣れてきました。あまり指導していただくこともなくなってきたのですが、先輩(女)さんからの些細な文句は続いており、指導とはかけ離れた嫌味発言も増えていて頭を悩ませていました。

 

そんな時、ある入院患者さま宛にメモを作成して病棟に持っていく必要があったのです、筆者が作ったメモを盗み見て

 

先輩(女)「この文章は他の人と書き方が違うけど、なんで違うの?」

 

伝わればいいと思っていましたし、文章の書き方をいちいち他の人に聞くわけありません。

 

「…は?」

 

と語気強めに返してしまいました。

 

ヤバい…つい「は?」とか言ってしまった(;´Д`A…怒られる…と思った瞬間、顔を真っ赤にして反論もせずにどこかに消えた先輩(女)さん。

 

やってしまった…。さすがに謝りにいったほうがいいかなと思った時、先輩(他)さん達2人がこの状況を見かねてついに医事課長へ報告。メモの内容も一緒に確認してくれましたが、何がどう気に食わなかったのかわからないと皆が筆者の味方についてくれました。

 

そしてついに先輩(女)さんの行動が問題に…というより、筆者と一緒に仕事をさせない方が良いのではという方向へ。

 

筆者と先輩(女)さんはその後、別々で医事課長と面談。気にしないようにしていたとはいえ、パワハラはストレスでした。課長も関係があまり良くないことは当然感じており、物理的に業務を離す辞令(配置転換)が発生。先輩(女)さんが何故僕を目の敵にしていたのかは最後まで教えてもらえませんでしたが、配置転換されるのであればと気にすることをやめました。

 

配置転換後、先輩(女)は医事課内の別担当へ、筆者は先輩(他)さん達のフォローを受けて引き続き同じ仕事をこなすことに。今回の件は、噂好きの看護部や他部署にも伝わってしまい、配置転換で心機一転となるも医事課で働きづらさを感じるように。そんな医療事務5年目、院内回覧で運命を左右する

人事採用課の院内公募

に巡り合います。

 

人事採用課に異動

 

前述の事件に責任を感じて…というわけではありませんが先輩(女)さんがいる医事課にいても嫌な思いをするだけだなと感じていた時、退職することを考え始めました。医事課は先輩(他)さん筆頭に本当に優秀でいい人たちばかりだったので、退職するか相当悩みました。そんな時に院内公募で人事採用課の募集を回覧で発見します。

 

ダメもとで異動願を出したところ法人本部は承諾。医事課長は意外にも渋ってくれたようでした(笑)。辞令の決定から正式に部署移動したのは2ヶ月後となったものの、晴れて人事採用課に異動することに。

 

最後まで丁寧に指導していただいた先輩(他)達も状況が状況であっただけに筆者の意向には理解を示してくれました。本当にありがたかったし感謝しきれません。とても可愛がってくれたことに深く感謝し医事課を後にしました。一応、最初に指導していただいたので先輩(女)さんにも挨拶だけはして医事課を去ることに。

 

医療事務在籍年数は4年と数ヶ月。5年目に異動となりましたが山あり谷ありの非常に貴重な経験ができたと思っています。

 

その後、パワハラした先輩(女)さんはどうなったのか

 

僕の異動後、配置転換された先輩(女)さんが元の業務に戻り僕の業務を引き継ぐ形に。そして、僕の穴は新たに採用された方が入ることになったのですが、

 

またパワハラしたようです

 

医事課長が、指導役としても医事課職員としても面倒見れなくなったようで、

「降格(役職なし)して医事課に留まるか、役職付のまま異動するか」

の2択を選択させるといった大事件に発展。先輩(女)さんは役職を重視したため後者を選択し異動していきました。

 

異動した後の先輩(女)さんですが意外にも医療事務以外はからっきしだったようで、よく師長に怒られてました。因果応報って本当にあるんですね。

 

人に優しくできない人が、誰かに優しくしてもらえるとでも?

 

因果応報って絶対にあると思います。

 

※僕が大学職員に転職した後、この先輩(女)は異動で医療事務に戻ったようです。その後、またパワハラ紛いのことをしていると昔の同僚から聞きました。

 

まとめ

 

と、こんな感じで医療事務に幕を下ろしたわけですが、指導役が先輩(女)さんでなければもしかしたら今も医療事務で仕事してたのかな〜なんて思っています。それくらい、その他の先輩方が優秀で優しくてやりがいのある仕事でした。本っ当に先輩(女)さんだけがネックでした(笑)

 

結果的に筆者は異動したことで「誰かの支援をしたい」という新たな思いに気づき、資格を取得、それを活かすべく再度転職を果たすこととなります。

 

今は大学職員として日々学生のサポートや学校法人運営に従事しており、充実した日々を送っています。それもこれも、医療事務時代の辛い経験を乗り越えたからあるのだと感じています。

 

医療の現場は人間関係が…と言われることが多いと囁かれていますが、先輩(女)さん以外は本当に良い先輩達、先生達、看護師さんやコメディカルの皆さんに恵まれたなと思っています。なので、医療の現場は賛否両論であり人間関係もその病院次第かなと思った次第です。

 

そんな筆者ですが、当時パワハラを受けていた時に色々と助けてくれた先輩(他)さん(年下)の1人とお付き合いに発展し、その後結婚しました。人生何がきっかけになるかわからないですね。

 

医療事務に転職を迷われている方の参考になれば幸いです。

 

 

doda

 

 

 

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