無資格・未経験で医療事務に転職した体験談⑤【最終回】

 

 

これから綴る体験記は、僕が新卒入社して6年目に病院の”医療事務”へ転職活動を開始し、内定得るまでの記録です。

 

 

⭐️本ブログのデザインは上記【THE THOR】を使用しています。

 

 

前回のあらすじ

 

転職活動を始めて早3ヶ月。参考書のおかげで履歴書と職務経歴書のクオリティが高まり、書類選考は通過が続く。がしかし一次面接、最終面接で縁に恵まれず不採用が続く。

 

減少する求人、厳しい応募条件、未経験という壁、もはや疲れ果てていた先に辿り着いたのは半ばやけになって応募資格を満たしていない病院に履歴書を送りつけることだった(笑)

 

この無謀とも言える行為こそが、運命の分かれ道であった。

 

いざH病院の面接選考へ

 

前回の記事「無資格・未経験で医療事務に転職した体験談④」で応募資格を満たしていない病院から書類選考通過の連絡をいただき面接と筆記試験、小論文、適性検査に挑むことになりました。

 

半ばやけくそ気味であったことと、このH病院で不採用なら一旦転職活動を休もうと思っていたため、少々強気で面接に挑もうと決めていました。

 

さて、いざ面接会場へ。他応募者は特におらず僕だけでした。一人の女性事務員の方から面接官の待つ部屋に通されたところ、そこには事務長、医事課次長、医事課長の3名が待機されておりました。

 

役職あるお偉いさんが揃うことは予想通り。不採用が続いているとはいえ最終面接を直近で経験している僕は、ここで既に物怖じなどなどせず、程よい緊張状態で挑むことができました。

  

しかし、このH病院の面接は他の病院とは少し異なるものでした。

 

H病院の面接で聞かれたこと

  

通常、面接って自己紹介、自己PRとか、強み、弱みとか聞かれますよね。このH病院では一切聞かれませんでした。

 

面接が始まって早々に雑談から始まり…面接というか、面談に近いといった印象ですね。質問に答えたら、別の質問が来るのではなく、その答えたことから派生して言葉のキャッチボールをする。そういう展開でした。

 

大体、以下のようなやりとりでした。

 

事務長「ITの会社で5年間も頑張ったんですね。職務経歴書を拝見させていただくと、順調にステップアップされているようですが、今回医療機関にチャレンジということで、それまでに至る経緯とか差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

僕「はい。私は父の入院をきっかけに、病院職員の方とやりとりしたことで医療機関へのチャレンジを決意いたしました。病院職員の方と色々なお話しをさせていただく中で、父の病気もそうですが、医療機関での仕事内容というものを私自身調べさせていただきました。医療は確実にIT化が進んでおり、医療技術と併せてITは欠かせないものになりつつあると思います。そこで、私の経験が活かせるのではないかと思い現在転職活動をしております。」

 

事務長「そうでしたか。当院もICT化推進に努めておりますので、今は医療だけでなくそちらの方面でも専門的な技術を必要としています。ちなみに、今回は経験者と有資格者の募集だったのですが、当院を志望する理由も教えていただけますか?」

 

僕「私が御院を志望する理由は、御院がまさにIT化による進化を遂げる最中であると感じたからです。電子カルテを導入してまだ数年であると年報で拝見いたしました。今後、御院内部のIT化がより一層進む中で私の経験を活かしつつも、医療という未知の分野にチャレンジできるという2点が、私にとってステップアップにつながると確信したため志望いたしました。未経験・無資格ではございますが、すぐに医療知識を習得できる自信があります(強気笑)」

 

医事課長「経験を活かすということであれば、システム系の課に配属したほうがより活躍できると思います。システム系の課ではなく、医療事務としての勤務を希望するということでよろしいでしょうか?」

 

僕「(医療事務で仕事する覚悟を試されてるな)医療事務を希望します。私は、IT自体ではなく、IT化が進む医療の知識習得にチャレンジしたいためです」

 

その後は終始和やかな面接でした。IT系の会社ではどんなことをしていたのか、レセプトって知ってますか?とか、男は肩身狭い世界だったりするけど、大丈夫かな(笑)とか、うちはとにかく紙が多いから何とかしたい、とか。

 

面接最後のほうでは、医療事務としての業務内容について詳しく説明され、最後に逆質問の時間をいただき終了となりました。

 

正直、形式的な面接ではなく、未経験で無資格だからこそ、転職した後に僕がどんな活躍ができるのかという「確認だけ」をしているような印象でした。なので僕の自己紹介や自己PR、強みとか弱みとか、面接でド定番の質問は全くなかったんだと思います。

 

重要なのは「転職を決意した理由」「志望動機」であると改めて認識させられた面接であったと思います。

 

面接終了後は筆記試験と小論文、適性検査

 

面接は大体30分くらいで終了しました。その後はまた女性事務員さんに連れられて、別会場で筆記試験と小論文、適性検査を受けました。

 

筆記試験は医療用語・理念の漢字書き取り、数学、歴史の簡単なもの。小論文は医療テーマ3点から選び、自分の考えを述べるもの。適性検査は性格判断でした。

 

筆記試験は正直対策しようがない、病院独自のものでしたね。ですがその病院の「理念」は覚えておいて良かったです。漢字の書き取りという形で出題されましたので。

  

面接の結果は・・・

 

面接自体は和やかに終了したものの、医療事務経験者や有資格者からの応募があったことは事前に知らされていたため、正直落ちる可能性が高いことは覚悟していました。

 

正直、H病院の面接後は一切転職活動に手がつきませんでした。

 

面接終了から3日後、仕事中に見知らぬ番号から1本の電話がありました。仕事中だったため、取ることができませんでしたが留守番電話にはメッセージが。

 

留守番電話「H病院で事務長をしておりますSです。先日は当院の面接にお越しいただきありがとうございます。厳正な選考の結果、のけ様を当院で採用したくご連絡いたしました・・・うんたらかんたら」

 

キターーーーーーーーーーーーーーーーーー。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。!!

 

ようやく、ようやく内定を勝ち取ることが出来ました!無資格・未経験の医療事務、まさか内定するとは(笑)なんとなく縁を感じていたため、内定したら良いなと思っていただけに本当に嬉しかったです。

 

条件も大卒給料と年齢給で、未経験ながらもそこそこの給与提示をしていただきました。月給こそ若干落ちるものの、賞与の支給額が大きく向上し、年収ベースが大きく上がり、収入面でも納得がいく結果となり入職を決意しました。やっぱり病院の正職員はかなり安定してますね。

 

2021年10月に大学職員に転職することになりましたので、結果的に僕はチャレンジした病院も辞めることになるのですが、医療機関で働くことが出来て本当に良かったと今も思っています。また気が向いたら医療事務の転職活動するに当たって取り組んだことなどを記事にしていこうと思います。

 

転職活動を始めておよそ半年、ついに活動を終了することになりました。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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