これから綴る体験記は、僕が新卒入社して6年目に病院の”医療事務”へ転職活動を開始し、内定得るまでの記録です。
⭐️本ブログのデザインは上記【THE THOR】を使用しています。
前回のあらすじ
転職活動を始めて早3ヶ月。参考書のおかげで履歴書、職務経歴書のクオリティが高まり書類選考は通過が続く一方で、面接で縁に恵まれず不採用が続く。
減少する求人、厳しい応募条件、未経験という壁、もはや疲れ果てた!そんな中で半ばやけになって行ったこととは!?
応募資格を満たしていない病院へ履歴書を郵送
半ばやけになって僕が行ったことはタイトル通り、応募資格を満たしていない病院に履歴書と職務経歴書を郵送することでした。
ハローワークの求人を見ていた時、近所にあるH病院で医療事務の求人を発見しました。応募条件は「経験者」「有資格者」と書かれており、当然僕に応募資格はありません。
ダメ元で、ハローワークの担当者に紹介状を発行してもらえないか確認したところ、ご丁寧にもH病院の採用担当者に連絡してくれました。そこでの返答は、
「資格はあれば望ましい程度だが、経験者募集である」
という厳しい返答が。当然ハローワークでは紹介状を発行していただけず、仕方なく応募をあきらめ…
ませんでした(笑)
何故かこの時、H病院の応募をあきらめませんでした。紹介状の発行を断られた僕は、自宅に帰宅した後何を思ったのか、履歴書と職務経歴書をH病院に郵送。ほぼヤケクソ状態で郵送してしまいました。
書類選考の結果は?
あとで冷静になり、まあ書類選考で不採用だろうと思っていたところ、H病院から電話が!!
「H病院で事務長しておりますSと申します。」
なんと人事の方ではなく、事務長から直接連絡が入りました。
事務長「履歴書を拝見しました。医療事務の資格はお持ちでしょうか?それか病院勤務経験はありますか?」
ですよねー(泣)
僕「すみません・・・資格もなくて、未経験です。求人の応募資格で必要なことは把握していたのですが、無理を承知で送らせていただきました。」
事務長「そうでしたか。んー。」
いや、まぁダメ元でしたんでね。大丈夫です。ほんと、もう大丈夫です。コノママオデンワオキリクダサーイ。
事務長「一度面接に来てみますか?」
ワンチャン来たー。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。!!
H病院からまさかの提案
僕「え、、、(喜)」
事務長「面接自体は可能です。どうしますか?」
僕「ぜひお願いいたします(即答)」
事務長「当日は筆記試験、小論文、適性検査のあと、面接官3名の個人面接となります。では面接日の調整をしたいのですが・・・」
と、こんな感じで、な、な、なんと、応募資格を満たしていないのに書類選考通過の連絡が届いたのです。
もちろん、この後には資格持ち、または医療事務経験のある応募者と、面接・筆記・小論文・適性検査で勝たなければなりません。油断はできない、できないけれども・・・
もうこの時は有頂天でした。無理だろうと思っていただけに、この書類選考突破は本当に嬉しかったです。応募資格を満たしていなくても、ダメ元でも一度応募してみたほうが良いなと感じた出来事でした。
さてこの時、既に転職活動から3ヶ月以上が経過していたため、このH病院で不採用であれば一旦転職活動を休止しようと思っていました。ちょうどその時勤めていた会社で、昇格の話もいただいていたからです。
これが最後の面接。そう意気込み、今までの面接とは比較にならないほどに病院研究を行って面接に挑むことにしました。
最後の準備で行ったこと
さて、H病院から一次面接のご案内をいただき、これが最後と覚悟してしっかり準備することにしました。僕が実施した面接前準備を少しお話ししたいと思います。
①H病院のホームページをとにかく見て読むようにした。
これは正直、今までの面接ではあまり実施しませんでした。全く見なかったわけではありませんが、何科があるかとか、何床くらいかとか、見るのはそれくらいだったかもしれません。正直、無資格未経験ですし、病院の細かいことを理解することは難しいだろうと割り切ってました。過去の面接でもホームページに掲載されていることを突っ込まれることがあまりなかったので、正直見る気が起きなかったんですよね。でもH病院の面接前はしっかりホームページを見て理解しようと努力しました。理念はもちろん、グループ病院があれば病院ごとに持つ機能性をしっかり理解したり、院長の名前を覚えたりしました。この時、始めて”急性期”や”慢性期”といったフレーズを理解しています。明らかに今までが勉強不足でした。
②面接の受け答え方を変えようと考えた。
みなさんは学生時代、どんなスポーツが好きでしたか?僕は高校、大学とずっとテニスをしていました。僕のプレースタイルは自ら強いショットをバシバシ打つのではなく、確実に相手のコートにボールを打ち、相手のミスを誘う、いわゆる弱気な戦法でした。面接も同じように、当たり障りのない返答、突っ込まれることが少ない無難な返答を無意識に答えていました。もちろん、この方法で通過できた面接もあります。しかし、このH病院の面接には強気で行ってみようと思いました。そうでなければ有資格者、経験者に勝てないと思ったからです。無難な通過を狙った面接よりも、突破できる面接にしたいと思い、これからの時代で医療事務に必要なことを1つ用意して、面接時に伝えてみよう!そう考えました。
③ネタになりそうな医療の本を購入して読んだ。
これは正直真似しなくても良いと思いますが、僕としてはネタに困った時に何か話せるものがないかと、高齢化社会についての本を購入し、面接までに読んだりしました。面接ではこの本を読んでよかったなと思ったやりとりがあります。のちほど後述します。
④小論文と筆記試験は捨てました。
一次選考は面接、適性検査のほかに筆記試験と小論文がありましたが、後者2つは一切準備せずに面接に集中することにしました。医療機関の筆記試験は試験内容の傾向に一貫性がなく、病院独自のものが非常に多いです。対策本を買っても全く意味がないと思います。小論文も、どこまで評価基準かは定かではありませんが、小論文で落とされるくらいなら、縁がなかったかなと諦める覚悟でした。無資格・未経験の僕は、面接でしか突破する術はないとこの時思っていましたから。
勉強不足ですが、仕事しながら可能な限り準備したつもりです。
次回、H病院の面接(最終回)へつづく。