大学職員に転職して感じたこと(転職数ヶ月後)

見上げた空

 

病院での勤務を終え、大学職員として転職してから早くも数ヶ月が経過しました。医療法人から学校法人に切り替わったことで、ある一定の分野においては共通する部分はあるものの、ほとんどが未知の世界であるために1から出直し感は否めません。30代である私にとって、新しいことをまた一から覚えるということはとてもパワーが必要で、毎日ヘトヘトの状態で帰宅しています。

 

本記事では転職して数ヶ月経ち、まだ経験の浅い自分が感じた「大学職員」の特徴をいくつかお伝えしたいと思います。

 

 

⭐️本ブログのデザインは上記【THE THOR】を使用しています。

 

 

ガチガチな規定(就業規則)

 

入職してみて感じたことですが、規定がガッチガチに固く、なおかつ細かく設定されているという特徴が大学にはあります。

 

いや規定ってガチガチに固めて当然じゃん、逆に大雑把でも困るんだけど。と思う方もいるかもしれませんね。ホントその通りなんですけどとにかく規定が固くて細かいんです。

 

取引先と交わす書類などは、代表の印鑑をもらうだけでも一苦労です。以前の病院では、部署の課長のOKをもらった後に、事務部長のOKさえもらえれば代表印をもらって取引先に書類を郵送すれば契約締結で終了していました。

 

しかし大学ではこの工程が非常に長いです。見積もりの段階で自部署の課員だけでなく、関係各所の部署にも書類を確認してもらい、OKが出たら契約書類をもらい、契約書類が来たらまた同じ流れで関係各所の部署に回覧するという工程を踏みます。

 

とにかく色々な方に書類を見てもらってOKが出ないと進まないため、見積書発行から契約の締結まで3ヶ月経ってしまったということも珍しくありません。取引先の営業さんからも問い合わせが来たりするため、この辺はフットワークを軽快にしたいところではありますが、何せ各部署トップの方は忙しいので書類が戻ってくるのも遅い時があります。

 

契約締結まで時間がかかるというデメリットはあるものの、関係各所に回覧するため後から「そんなの知らない」「聞いていない」ということを防げるというメリットはあります。

 

前職の病院では無責任の管理職の方が多くて、契約した後に「こうして欲しかった」「ああして欲しかった」なんていう方が多くて困ったことが多くありましたが、大学では書類を回覧して印鑑までもらうため、時間はかかりますがトラブルが少ないというのは大きなメリットだと思いました。

 

残業は割と少なめ

 

残業は部署にもよりますが比較的少なめです。まだ転職して数ヶ月ほどですが、同じフロアの職員はほぼ定時で帰宅しており、遅くても30分、1時間くらいの残業で切り上げています。

 

入試課であれば入試シーズン、経理課であれば決算シーズンなど時期によっては多くなる傾向がありますが、それ以外では深夜遅くまで残業がある部署はほとんどないとのことでした。

 

一般企業ですと終電間際まで勤務されることもあるかと思います。実際、今取引させていただいている会社の営業さんは深夜にメールが来たりしていますので、そういったところと比較すると随分ホワイトな環境なのかなと感じています。

 

人間関係も良好!?

 

大学職員の仕事は人の命を預かったり、業務納期があったり、というような仕事ではないため、職場環境もそこまでギスギスしていないと思います。職員のほとんどが優しく穏やかな人が多い印象です。

 

もちろん中には癖のある方もいますが、ハラスメントと呼ばれるようなものではなく今のところ気になるような人はいません。

 

入職して意外だなと思ったことは、正職員だけでなく派遣スタッフが多かったことです。各部署数名は派遣スタッフで補っています。正職員と派遣スタッフの仲も比較的良好ですし、派遣スタッフから正職員に雇用形態を変える方も中にはいらっしゃって、働き方の多様性を感じました。

 

入試シーズンは楽しい♪

 

入試シーズンになると入試課はどの大学でも大忙しですね。ほとんどの大学で共通していると思いますが、入試シーズンになると全職員で協力して入試の準備を行います。

 

大学入学共通テスト(旧:センター試験)、推薦入試、一般入試など職員が一丸となって行うイベントが入試です。他課の職員と協力して準備したり、当日は誘導や試験監督を行ったりと、通常業務とはまた違った仕事を経験することができます。

 

私はまだ転職して日が浅く、顔もあまり知られていませんでしたが、入試を通じて多くの方とコミュニケーションを取ることが出来、その後の仕事もとてもやりやすくなっています。

 

入試は土日に行われることがほとんどで、大学によっては特別手当が出るところもあるようです。

 

評価制度について

 

大学職員の評価制度は、基本的に年功序列の色が強いと思います。役職についても、実力というよりは年齢と勤続年数で自然と与えられていると思います。

 

頑張らなくても昇格、昇給するという環境が合わない人にとっては非常にストレスが溜まる評価制度だと思います。バリバリ働いて、どんどん給料上げたいという方には不向きな職種だと言えます。

 

逆に、成功しても失敗しても、一定の昇給は欲しいという方にはうってつけの職種だと思います。ほとんどの大学は一定の期間勤務すれば昇格しますし、毎年定期昇給もあると思います。

 

各手当について

 

これも大学によりますが、大学の各手当は十分(そこそこ?)なものが揃っていると思います。

 

扶養手当

私の大学では子供1人につき10,000円の扶養手当がつき、年間で120,000円程でます。前職が2,000円程でしたので、年間で10,8000円もの差があります。これは非常に大きいです。

 

地域手当

これは出る大学と出ない大学があると思いますが、物価の高い都心部などで勤務している職員に支給される手当があります。基本給と連動した計算式となっており、基本給が上がると地域手当も連動して上昇するため、トータルで大きな昇給額になります。また、この手当の金額はボーナスの計算式に加算されます。

 

通勤手当

これは大学に限らず、どこの企業も全額出ると思います。大学も全額支給されます。地方の場合は車通勤可能な大学も少なくありませんが、そういった大学では車通勤の職員にも通勤手当が支給されています。金額については大学によりますが、割と多くもらえているという印象です。中には自転車通勤の職員にも支給される通勤手当があるそうです。

 

家賃手当

私の勤務している大学では大体MAX30,000円程支給されます。持ち家の職員にも家賃手当を支給している太っ腹な大学もあると聞きました。

 

【まとめ】

手当の種類についてはそこまで多くないと思いますが、一つ一つがそこそこ充実しているなと感じています。特に私の場合は、前職の扶養手当が非常に安く、子一人に対して2,000円しかもらえていませんでした。転職して10,000円/月もいただけていることは非常に嬉しいです。地域手当もかなり特殊ですが、ボーナスの計算式にも加算されること、基本給から算出される金額であることを踏まえると、定期昇給のある大学では非常にありがたい手当です。

総合的に最低限のものは揃っていると感じています。 

 

離職率について

 

当然離職率についても大学毎で異なると思いますが、私が勤務している大学では勤続年数15年と、ほとんどの職員が退職せずに定年を迎えています。そのため離職率も非常に低いです。

 

 

お給料について

 

30代半ば、転職1年目でおよそ320,000円/月くらいの給料になりました。手取りで大体260,000円ちょっとくらいです。極端に高い給与ではないと思いますが、低くもないといった金額です。少なくとも私は大学に転職して40,000円/月くらいは給料が上がりました。

 

ボーナスの計算式も年間4.3ヶ月で、普通かそれ以上はもらえるのかなと感じています。

 

まとめ

 

いかがでしょうか。待遇面では前職よりも向上したため、私個人としてはとても嬉しく思っています。それ以上に、職員みんなとても良い人ばかりで、今時点では楽しく仕事ができているといった状況です。

 

どうせ仕事するなら楽しい方が絶対にいいです。

 

大学職員に転職してよかったと思っていますが、今後異動などもあるようなのでこれからも色々な経験を積んでいきたいと思います。

 

大学職員を目指している方の参考になれば幸いです。今後も大学職員としての情報を発信していきたいと思います。

 

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