昨今はコロナウイルス感染拡大も相まって医療の世界は圧倒的な人材不足に陥っています。求人を見る癖が抜けていない元病院人事の筆者から見ても、看護師、コメディカル、医療事務の求人は増えているような気がします。
さて、今回は筆者自身が医療事務に転職した経験と、実際に病院人事を担当していた経験から医療事務になるための志望動機をご紹介したいと思います。
僕が勤めていた病院では、書類選考は医事課ではなく病院人事側で行っておりました。実際に多くの書類を見てきた経験から感じたことをお伝え致しますので、医療事務を目指す方は是非参考にしてみてください。
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医療事務を目指すきっかけとなったエピソードは必須
これは医療事務に限った話ではなく、就職活動や転職活動には必須です。
何故、医療事務なのか。という点が他応募者よりも弱いと不採用の可能性が高くなります。なぜなら、命を預かる医師や看護師、病気を抱える患者とやりとりするためには「どうしてもやりたい」という強い気持ちがないと絶対に出来ない世界だからです。
エピソードはなんでもいいです。
- 家族の入院に付き添った際、事務の方の専門的なお話に将来性を感じたため
- 手に職をと思い需要が高まりつつある医療事務の資格を取ったが、さらに経験値を積みたいと感じたため
- IT企業勤務だが医療従事者の友人と話して、IT化が進む医療の世界にチャレンジしたいと思ったため
など、みなさん医療事務を目指すきっかけとなったエピソードってありますよね?
このエピソードは超重要です。
面接では「なんでうちの病院なの?」という質問よりも「何で医療事務をやりたいと思ったの?」という質問がバンバンきます。
なので医療事務を目指すきっかけになったエピソードを用意しておかないと、履歴書の志望動機もパッとしませんし、書類選考後の面接で大体お祈りされてしまいます。
どうして医療事務なのか、どうして医療事務でなければならないのかというポイントを必ず押さえましょう。
ここだけは即戦力!というポイントを1つ用意しよう
医療事務は無資格・未経験で求人を出している病院が非常に多いです。なので応募者は老若男女と様々な方がいます。僕も書類選考を担当していていろいろな方々と出会ってきました。
無資格・未経験の求人だからこそ非常にたくさんの応募があるのですが、不採用にする書類には共通点があります。それは
入職後の即戦力となるスキルが明記されていないことです。
不採用になる方の志望動機って、無資格・未経験の求人に対して
【NG例】
・未経験ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします
・内定が決まりましたら資格取得のため勉強し、即戦力となるよう努めます
っていうのが意外に多いです。これで受かるなら全員受かっちゃいますよね。
未経験だけど「コレ」なら出来るので、入職後も活かせます!というアピールが重量です。例えば
【OK例】
・未経験ですがMicrosoft Officeは一通りこなせますし、タイピングも得意です。電子カルテが普及しているため、このスキルは医療機関でも活かせると感じ志望いたしました。
・現在、取得には至っておりませんが隙間時間に医療事務の資格を勉強しております。○月○日に受験予定です。入職後も継続して勉強を続け、早く活躍できるよう精進してまいります。
など、無資格・未経験だけど「ここだけは医療事務に活かせます」というアピールは書類でも面接でも響きます。「今資格取得に向けて勉強中です」というアピールも入職後も勉強しつづけてくれる人材と、良い印象を与えることができ、受験予定の日付などの具体性があればなおよしです。上記はあくまで一例ですが、即戦力となるスキルアピールは必ず必要になりますので、自己分析はきっちり行なって志望動機で話せるようなスキルを必ず1つは用意してください。
志望動機で話題にしてはいけないNGワード
一般的に、以下のワードは病院に限らず一般企業においても採用する側に不快感を与えますので絶対に書かないようにしましょう。
- 現職よりも給与や福利厚生面での待遇が良いから(給与・待遇面)
- 無資格・未経験であるから(採用難易度低)
- 自宅から近いため通勤がしやすいから(通勤面)
- 求人に残業が少ないと書いてあったから(労働条件面)
- いずれは○○課に異動したい(自己中心的思考)
言わずもがな、給与面は志望動機に書くべきではありません。この情勢で職員に給料がいつも通り支払われるという保証は一切ない中で給与面を志望動機に出してしまうと、下げたら辞めるのかという印象を与えてしまいます。
通勤面や労働条件も同様です。姉妹病院や関連施設への出向などもあるため、採用時の状況とずっと一緒とは限りません。なのでコレも明記はNGです。
いずれ○○をしたい、という志望動機は一見将来性を見据えた考えであるように思いますが、今は目の前の職種に絞った志望動機にすべきです。NGになる可能性が極めて高いと思います。
志望動機のサンプル集
【無資格・未経験者の場合】
家族の入院をきっかけに、医療事務員の方とお話しする機会がありました。医療だけでなく保険に関する知識について非常に勉強になったと感じており、私自身もその知識を身につけたいと考え始めていたところ貴院(面接時なら御院)の求人を拝見しこの度応募させていただきました。医療事務としての経験はございませんが、現職の経験からパソコン操作や接客・電話対応は問題ございません。いち早く活躍できるよう、現在医療事務資格取得のため勉強中です。これまでの経験を活かし、新たな知識も習得しつつ、貴院に貢献したいと思い志望いたしました。
【新卒(学生)の場合】
専門学校卒ver
家族が受診した際に、優しく接してくれた窓口の方に憧れて医療事務の仕事を志すようになりました。専門学校では医療事務としての知識のほかにも、患者様のメンタル面などに寄り添う大切さを学ぶことができ、実務においてもそれを活かしたいと考えております。貴院は急性期病院として救急医療に力を入れており、公益性の高い医療を提供しています。その環境下で、私自身も病気や怪我で苦しむ方に寄り添い、学んだ知識を提供し、また救急医療でご活躍されている職員皆様とのチームワーク力を身につけたいと強く思い、この度志望いたしました。
大学卒ver
大学在学中、通院する家族に付き添ったことで医療事務という仕事を知りました。私のイメージしていた事務とは異なり、深い医療の知識とコミュニケーション能力が必要な仕事であると感じ、現在医療事務資格取得に向け勉強しております。私は大学で○○学を専攻しておりますが、△△という点においては医療と通じる部分があります。Microsoft Officeを使った授業も多く、パソコン操作も得意です。医療事務としての知識はまだ未熟ですが、パソコン操作においては電子カルテを導入されている貴院の業務に活かせると考えております。
【経験者の場合】
現在、クリニックにて窓口対応を中心とした業務に従事しておりますが、今以上に深く診療報酬の算定に従事したいと思い転職活動を始めました。そんな中、貴院の求人を拝見し私の窓口としての経験を活かせると思ったことと、現職以上に診療報酬の経験を積むことでキャリアアップができると感じこの度応募いたしました。私は患者様対応や医師、コメディカル職の方ともコミュニケーションを常に絶やさぬよう努めております。今までの経験を活かし、知識の研鑽にも励みながら、貴院職員として地域医療に貢献できる人材になりたいと考えております。
※経験者の場合は現職の悪口にならないように注意しましょう。
まとめ
ポイントをおさらいします。重要なのは
医療事務を目指すきっかけになったエピソードを深掘りすること
ここだけは即戦力になる!というポイントを用意すること
NGワードには触れないように志望動機を組み立てること
上記3つがポイントです。
書類選考をしていると、意外にも上記のポイントを押さえていない人が多いです。このポイントを押さえるだけでも書類選考や面接通過率は上がると思います。
医療事務へ就職、転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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